徒然なるままに

色々なことを『主観だけで』レビューしていくブログです。主観でレビューしているので批判されても( ̄д ̄)←こんな顔になります。

映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」を観てきた!!短編なしのポケモン映画はすごかった・・・

約1か月前に公開した映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」を毎年ポケモン映画を劇場で見ている流れで観てきました。

今回は短編アニメなしということで、全尺が本編に充てられるという期待せざるを得ない状況での映画でした。

ここ最近ポケモン映画を面白いと思うことがなくなってきていたので、今回の映画には期待と不安を感じながら挑みました。

ポケモンGOの影響でポケモン映画を観たいと思う人がいたら、公開終了までまだ時間のある今、レビューを参考にしてみてください。

 

〇基本情報〇

【名称】
ボルケニオンと機巧のマギアナ

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【金額】
1600円


【購入元】
TOHOシネマズ


【備考(自由記述)】
ネタばれ注意!!

 

 
〇評価〇

【点数】
85点


【良い点】
短編がなくなり、長編のみになったため尺が長くなり、スケールが増した。

マギアナは人間の言葉を話さない設定であるため、ポケモン・人間双方の言葉を話せるニャースが良い味を出していた。

ロケット団の悪役になり切れない、ポケモンに対する愛が出ているシーンがあり、これぞロケット団と思えたため映画版ポケモンとしての魅力を備えていた。

主人公であるサトシにスポットが当てられていたため、話がぶれず、王道ストーリーを展開できていた。

相変わらず戦闘描写は凄まじく、前作である「光輪の超魔神フーパ」の伝説VS伝説を超える戦いが繰り広げられていた。

伝説VS伝説よりもメガシンカVSサトシの手持ちという構図の方が臨場感があり、戦闘シーンも派手に描かれていて思わず熱くなる内容だった。

ジガルデ(ぷにちゃん)が10%ジガルデ、perfectジガルデと変身し、わずかではあるが活躍していた。


【悪い点】

XYシリーズラストなのにも関わらず、セレナ・シトロン・ユリーカへスポットライトが当てられることがなかった。

サトシゲッコウガに変身する、かなり盛り上がるシーンであろうところを特に演出もなくスルーしてしまった。

ラストのボルケニオンが死ぬか助かるかという場面が早すぎて臨場感がなかった。


【総評】
今作のポケモン映画はここ数年で1番良かったのは間違いない。

メガシンカ軍団とサトシパーティの戦いはド派手に描かれており、メガシンカ3体に対してピカチュウが全力の十万ボルトでねじ伏せにいくシーンなどは思わず手に力が入った。

また、アニメ特有の演出である飛行タイプのポケモンにそうでないポケモンが乗ってバトルを行うシーンもしっかり描いており、メガシンカ軍団が多種多様なポケモンで構成されていたため、わずか1シーンにも関わらず、凄まじいバトルが展開されていた。

 

CMでも度々流れているニャースの「マギアナの声が聞こえないニャ」と言うシーンはニャースの心優しさが存分に現れていた。

ロケット団の活躍はこのニャースのシーンだけにとどまらず、最初は敵の強制メガシンカの力を借りてマギアナを奪おうとしたロケット団であったが、ソウルハートを奪われたマギアナがまだ生きているというニャースの発言で、「生きているなら助けないと」という発言をし、実際に助けようとするなど、完全には悪役になり切れずポケモンを思う優しい心が良く描かれていた。

 

しかし、ラストの空中砦をボルケニオンが破壊するシーンではボルケニオンが死んでしまうような演出をしながら実際には死なないというポケモンにありがちなシーンだが、そのシーンに関してはいささか微妙であった。

やはりマギアナが一度死にかけているため、二度同じシーンが必要ないのは間違いないのだが、それにしてもあっさりしすぎていて拍子抜けした。

傷ついたボルケニオンを物語中盤に出てきた温泉で癒すの、それともマギアナボルケニオンが出会った花畑で癒すのかと思いきや、あれらは一切関係なく、普通に復活してしまうとは・・・。

 

何はともあれ、今作は十分なボリュームのもと、王道ストーリーを展開し、ポケモンバトルも熱く描いていたため見ごたえのある良い映画であった。

ここ数年感じなかった熱い気持ちがたぎり、わくわく感が素晴らしかった。

また、最初にメガシンカの軽い説明があったため、メガシンカを知らない、久しぶりにポケモンを観た人が見ても話しについていけるよう工夫されていてよかった。

これらを踏まえたうえで言えることは一つ。

この映画はポケモンアニメを観ている人はもちろん、久しぶりにポケモンをプレイしてみた人、観てみても良いと思った人など、ポケモンに一瞬でも興味を持った人には映画でもDVDでも、地上波でも良いから観てほしいと思える内容であった。